文化財は歴史や文化を正しく理解するためには不可欠のものであると同時に、将来の文化向上の基礎となりえるものとして、その適切な調査・保存・活用を図ることは大変重要なことです。
広島県においては文化財、特に埋蔵文化財を扱う公的機関の規模縮小に伴い、専門の調査員を確保できていない現状や調査員の高齢化が見受けられます。またそれら公的機関や組織を備えていない自治体もあり、近年では県内の調査機関だけではすべての調査を処理できない状態であり、今後その傾向は増していくものと予想されます。
そこで既存の公的機関と共にその活動を補完しあい、これまでに蓄積された知識・経験・技術を継承していくとともに文化財の調査・保護活動で生涯学習を含めた地域の社会教育活動に加わり広く貢献しようとしています。また、日本国内のみならず諸外国においても文化財の調査・保存に関して協力を行い、歴史の解明しいては社会教育に寄与することも目的としています。
理事長 重森 正樹